2019年のプロ野球もセリーグが巨人、パリーグが西武が優勝を決め、いよいよ日本一に向けた初戦のクライマックスシリーズが始まります。
今年は例年になく飛びぬけたチームがなく、どのチームにも日本一の可能性があるポストシーズンの戦いだと思います。
例年なら普通に「あーだ、こーだ」とテレビ観戦しながらプロ野球を楽しもうと思ったのですが、近年はインターネットでプロ野球の詳細なデータが公開されています。
そこで今回は、このデータを元にダメパパなりにクライマックスシリーズ、日本シリーズを予想しながら楽しんでみようかと思います。
まず全順位が確定したパリーグのクライマックスシリーズのファーストステージから始めてみますので、皆さんのプロ野球を楽しむ一助となれば幸いです。
クライマックスシリーズ ファーストステージの概要は
まず2019年のパリーグの順位ですが、
1.西武
2.ソフトバンク
3.楽天
4.ロッテ
5.日本ハム
6.オリックス
で確定になりました。
この結果、2019 クライマックスシリーズ ファーストステージは 2位 ソフトバンク x 3位 楽天 となりました。
■開催球場は2位ソフトバンクのホーム球場のヤフオクドーム
■開催日は
第1戦 10/5(土)13:00 デーゲーム
第2戦 10/6(日)13:00 デーゲーム
第3戦 10/7(月)18:00 ナイトゲーム
になります。
両チームの公式戦の対戦成績・各種データは
◆公式戦の対戦成績
2019年の公式戦でソフトバンクと楽天の対戦は全部で25戦ありました。
勝敗は
ソフトバンク 13勝
楽天 12勝
とほぼ互角です。
◆ヤフオクドームでの対戦成績
ただヤフオクドームでの対戦成績となると
ソフトバンク 8勝
楽天 5勝
とやはりホームであるソフトバンクが有利な結果です。
◆ヤフオクドームでの試合内容
ヤフオクドーム開催の全13戦のうち3点差以内の試合が10試合、1点差での試合が5試合ありますので、ヤフオクドームでの試合は常に接戦になるカードといえます。
ちなみに全25戦を見ても2点差以内の試合が60%の15試合ありますので、このデータから見ても両チームの力は拮抗していると言えます。
ソフトバンクの対楽天チーム成績は
両チームの対戦時のチーム成績ですが、
まずソフトバンクの対楽天成績は
・打率 :.255
・防御率:3.12
対楽天に対し高打率の打者は
・明石:.325
・内川:.326
・グラシアル:.328
・福田:.368
これをみると中軸はバランスよく打っているように見えますが、逆に
・松田:.172
・デスパイネ:.239
・柳田:.167
と長距離打者は比較的楽天投手陣を打てていません。
対楽天に対し防御率のよい投手は
・千賀:2.91
・和田:0.00
・ミランダ:1.53
と先発投手陣は安定していますが、
・森:3.24
・嘉弥真:.3.86
あたりのリリーフ陣は比較的防御率が好くないため試合の後半に失点する傾向がありそうです。
楽天の対ソフトバンクチーム成績は
一方の楽天の対ソフトバンクに対するチーム成績ですが、
・打率 :.237
・防御率:3.37
とソフトバンクの対楽天成績と比較すると防御率は互角に近いながらも、打線はソフトバンク投手陣を打てておらず、このあたりに差がありそうです。
対ソフトバンクに対し高打率の打者は
・銀次:.362
・ブラッシュ:.316
の2名で、ソフトバンクに比べると相性のよい打者が少ない状況です。
・浅村:.163
・ウィーラー:.261
・茂木:.225
・辰巳:.237
このあたりの主力が2割前半の打率だと得点力に直接的な影響があり、劣勢になるかと思います。
対ソフトバンクに対し防御率のよい投手は
・美馬:1.97
・石橋:2.57
・松井:0.00
と美馬、松井は比較的安定した成績を公式戦では残してきました。
逆にエース級の2人
・則本:8.1
・岸 :5.19
がこの成績なので、3戦あるファーストステージの先発の駒としては非常に楽天が不利な状況です。
予想先発と両チームの打線のキーマンは
上記のデータからダメパパはファーストステージ3戦の先発投手を以下のように予想します。
第1戦
ソフトバンク 和田
楽天 美馬
第2戦
ソフトバンク 千賀
楽天 石橋
第3戦
ソフトバンク ミランダ
楽天 岸
第1戦はソフトバンクは過去の経験値と楽天との相性から千賀よりも和田を選択するかと思います。一方、楽天は2連勝での突破のため、勢いをつける必要があるとすると最も勝利の可能性がある美馬を登板させると思います。
第2戦はソフトバンクは文句なしに千賀です。仮に初戦を和田で落としても2戦目を勝つために最も可能性がある投手であり、初戦を勝っている場合は一気に連勝できる投手でもあります。一方楽天は、初戦の勝敗に関わらず、石橋を先発させ、こまめな継投と則本のロングリリーフで一気に連勝を狙います。
第3戦はソフトバンクはやはり楽天戦の相性的にミランダでしょう。高橋礼の可能性もあるかと思いますが、対楽天防御率4点台であることを考えるとここはミランダだと思います。楽天は岸です。2戦目での則本の使い方次第ですが、最後は岸の経験+則本の気迫にかけるのが楽天的にはベストかと思います。
打線のキーマンは
まずソフトバンクが
・内川
・グラシアル
・明石
この3名美馬は打ててませんが、石橋、岸、則本に対し3割超えの打率を残しています。
内川に関して対石橋.500、対岸.857、対則本.333
グラシアルは対石橋.333、対岸.429、対則本.600
明石は対石橋.750、対岸.333、対則本.500
とかなり打っています。
一方楽天は
・茂木
・ウィーラー
・辰巳
です。
茂木は対千賀.308、対ミランダ.333
ウィーラーは対千賀.357、対ミランダ.600
辰巳は対和田.500、対ミランダ.500
と比較的相性が良いです。
このデータを見ると打線はやはりソフトバンクのほうに分がありそうです。
過去のCSファーストステージを分析してみると
2007年から始まったクライマックスシリーズは前回2018年までで全12回開催されてます。
過去のデータを見てみると
■パリーグ2位がパリーグ3位に勝つ勝率:33% (4勝/12戦)
■パリーグ3位がパリーグ2位に勝つ勝率:67% (8勝/12戦)
■ファーストステージのソフトバンクの過去の突破率:60%(3回突破/5回出場)
■ファーストステージの楽天の過去の突破率:100%(2回突破/2回出場)
■ファーストステージが2勝0敗で終了したケース:42%(5回/12戦)
■ファーストステージが2勝1敗で終了したケース:58%(7回/12戦)
■ファーストステージの1戦目を勝利したチームが突破するケース:92%(11回/12戦)
■ファーストステージの2戦目を勝利したチームが突破するケース:8%(1回/12戦)
このことを今回の対戦に当てはめると、
パリーグ3位の楽天が1戦目と3戦目を勝ち、2勝1敗でクライマックスファイナルステージに進出する
のが過去のCSファーストステージのパターン上最も可能性が高いと言えます。
結局最終的にはこう予想しました
ここまでいろいろとデータを分析してきましたが、最終的にダメパパは
楽天がファイナルステージに進出すると思います。
チームデータ上は、投打にソフトバンクの方が楽天より有利なデータが揃っているように見えますが、公式戦とは違い、一発勝負のクライマックスシリーズとなると本来の力は発揮しにくいもの。
公式戦の結果からみても、大差で決着のつくカードでもなく、先発が崩れた場合に早めの継投ができれば、後半勝負になるかと思います。
ここで楽天は対ソフトバックの防御率0.00のクローザーの松井までを則本と上手くロングリリーフ等で何とか繋ぎ、対楽天防御率の良くないソフトバンクリリーフ陣を終盤に打ち込めれば楽天にもかなり勝機が出てくるのではと思います。
おそらくどの試合も2点差以内の決着になるかと思いますので、このあたり終盤まで最少失点差でゲームを作れる可能性が高い楽天勝利を予想します。
皆さんの予想はいかがでしたでしょうか?
あくまで予想ではありますが、こうして事前に予想してプロ野球を楽しむのもよいかもしれませんね。
次回はセリーグのクライマックスシリーズのファーストステージでも予想してみますね。では